- 面接で何を聞かれるか不安
- 面接の質問に上手く答えられる自信がない
- 「何か質問はありますか?」と聞かれたとき、何を聞けば良いかわからない
「採用率を上げるため、面接で多い質問と回答のポイントをチェック!」
どんなバイトを受けるにせよ、聞かれる質問は基本的に同じです。
面接で多い質問を知っておけば、かなりの確率で戸惑うことなくスムーズな対応ができ、面接官にいい印象を与えることができます。
このページでは、そうした定番の質問と、面接官がその質問をする理由、代表的な回答例を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
このページでお話すること
質問で面接官が知りたいこと
具体的な質問と回答例を紹介する前に、「面接官は質問することで何をチェックしているのか?」少し解説させてください。
面接官が採用したい人は「使いやすい人」です。
「使いやすい」なんて言うと、物扱いされているようで気分が悪いかもしれませんが、そう言う感覚になっている責任者は多くいます。
アルバイトは数ヶ月〜数年で入れ替わっていきますから。
そして、「使いやすい」と言う言葉には2つの意味があります。
- 労働条件
- あなたの性格・人物像
労働条件
ひとつめの労働条件とは、「人が足りてない職種・時間帯に入ることが出来るか?」です。
そもそもアルバイトを募集しているのは、人手不足の時間帯・ポジションを埋めるためです。
人が足りている時間帯・職種に応募されても、シフトを割り振る手間が増えるだけであまり歓迎できません。
- バイトに入れない曜日・時間帯が少ない人
- 急な呼び出しでも対応できる人
こうした人が労働条件面では求められているのです。
よく「フリーター歓迎」とバイト求人に書かれているのは、そうした理由があります。
あなたの性格・人物像
もうひとつの、性格・人物面の条件は「最低限のコミュニケーション能力があるかどうか?」です。
ここで言うコミュニケーション能力とは、誰とでも仲良くなれるとか、付き合いがいいとかではありません。
もっと基本的な、
- 相手の伝えたいこと・聞きたいことが何か理解できる
- 相手に不快感を与えず、話ができる
の2つです。
当たり前のことに思えるかもしれませんが、意外と出来てない人は多いです。
たとえば、「どのくらいの期間働ける?」と聞かれた時に「いつでも働けます!」と答えるような感じです。
面接官としては「長く働けるかどうか?」知りたいのに、「いつでも働けます!」と言う回答では働ける期間がわかりません。
文章に起こすと滑稽ですが、当人はいたって真面目です。
なかなか面接に受からない人の多くは、気づかないうちに質問の意図からズレた回答をしているケースが多いので気をつけてください。
では、以上を踏まえて実際の質問をチェックしていきましょう。
面接で多い質問
- なぜバイトをしようと思ったのか?
- どうして、このお店を選んだのか?
- 週に何日くらい働ける?
- 働ける時間帯は?
- どのくらいの期間、働くつもりか?
- 月にどのくらい稼ぎたい?
- あなたの長所と短所は?
- お店を利用したことはありますか?
- 今までにバイトの経験はありますか?
- 学校の許可はある?(高校生)
- 休日は何して過ごすことが多い?
なぜバイトをしようと思ったの?
この質問には、2つの問いが含まれています。
- バイトをしようと思った理由
- 数あるバイト求人の中から、このお店を選んだ理由
先ほど説明した「質問の意図」を絞り込めない、少しややこしい質問と言えるでしょう。
多くの人はどちらか片方した答えないので、両方答えることができればポイントアップです。
バイトをしようと思った理由
バイトをしようと思った理由に関しては、
- 生活費のため
- 免許の取得費用を貯めたい
- 留学の費用を貯めたい
- 社会勉強・社会経験のため
- 将来に向けてスキルや経験を積みたい
等を挙げる人が多いです。
質問の意図としては、「バイトに何を期待しているか?」の確認です。
お金が目的であれば、「たくさんシフトに入ってもらえるかも」と思いますし、スキル・経験が目的であれば、「希望する職種に空きがあるか?ないか?」も採用基準のひとつになってきます。
要は、「あなたの目的をお店が満たせるか?」を判断するために聞いています。
回答のポイントは、「自分がバイトをしようと思った理由を、当たり障りのない言い方で伝える」ことです。
たとえば、「友達と遊ぶお金が欲しい」と言う理由は「生活費の足しにしたい」と伝えるといいです。
そのままだと「露骨すぎて印象が悪いかな?」と思う理由は、少しぼやかしたマイルドな言い方を考えてみてください。
数あるバイト求人から、このお店を選んだ理由
「他のバイトではなく、このバイトを選んだ理由」に関しては、
- 家から近くて通いやすい
- よく通っていて、お店の雰囲気に親しみがある
- その業界や仕事内容に興味がある
- 勤務時間帯が合っている
- 友達が別店舗でバイトしていてオススメされた
- 時給が高い
といった感じで答えてください。
回答のポイントは、「その求人がいいと思ったところ」を答えることです。
よくある微妙な答えとして、「接客に興味があった」と言う回答があります。
これはバイト探しの条件には違いありませんが、相当な田舎でない限り他にも接客バイトは募集されています。
他の接客バイトでなく、そのお店を選んだのは時給が高かったからかもしれませんし、家から近いのが理由かもしれません。
最終的に、そのお店を選んだ決め手を答えてください。
別に時給が高いといっても失礼ではありません。
お店はいい人材に選んで欲しいから、高い時給を設定しているのですから。
むしろ、時給で選ばれるのはお店の狙い通りです。
不快に感じたりしません。
週に何日くらい働ける?
そのまま、働ける日数に関する質問です。
- 土日のみ週2回を考えています
- 週3日くらい希望です
- 週4〜5日ほど入りたいです
など、シンプルに答えてください。
不定期の予定などがある場合は、大まかな日数を答えた後に付け加えて説明しましょう。
「必ず出れるのは毎週土日の週に2日です。
もし、部活が終わった後に働けるなら週5日くらいまで出れます。
ただ、月に2回ほど習い事があるので、その日は出れません。」
もし上手く説明できなければ、だいたいの日数だけでも大丈夫です。
「週3〜4日くらいです」
どうせ詳しい日程調整は、採用された後に改めて相談します。
面接官は、応募者全員の詳しいスケジュールを覚えていられませんから。
働ける時間帯は?
こちらも、そのまま勤務可能な時間帯を尋ねる質問です。
- 19時以降なら大丈夫
- 10時〜16時くらいまで
- 平日は18時〜22時くらい、土日は何時でも可能
といった感じで答えます。
大学生は授業スケジュールやサークルの都合によって、入れる時間が不規則かもしれません。
そうした場合は、一番空いている可能性が高い時間帯を伝えてください。
たとえば、部活のない日だけ入ろうと思っているなら、
「授業が終わったあと、部活がなければ18時以降に入れます」
で構いません。
昼から入れる日があっても、特に触れなくて大丈夫です。
回答のポイントは、「要点を端的に伝える」と覚えておいてください。
他の質問に対する回答も同じですが、自分の話した内容が全て相手に覚えてもらえるとは限りません。
あなたが授業を1回聞いただけでは覚えられないのと同じです。
覚えることが多ければ多いほど、その場では理解できても少し時間が経つと忘れてしまいます。
だからこそ、要点だけにマトを絞って端的に伝えることで、面接官は細かな枝葉に気をとられることなく重要な点だけを覚えることができます。
どのくらいの期間、働くつもりか?
- 半年以上
- 約1年間
- 大学卒業までの2年間
長期バイトの場合は、少なくとも半年以上と答えた方がいいです。
3ヶ月程度からでも採用してくれるお店はありますが、仕事を覚えて戦力として計算できるようになるまで1ヶ月程度かかるので半年以下しか働けない人は採用されにくいです。
「いつまで働くか、特に決めてない」
「働いてみて、居心地が良ければ長く続けるし、大変だったらすぐ辞めたい」
そうした方も多いとは思いますが、正直に話すのはあまりオススメしません。
面接官は過去の経験から「曖昧な回答をするってことは、大変だったらすぐ辞めるつもりだな」と感じるので。
別に「半年以上」と答えて採用されても、1ヶ月や2ヶ月で辞めることは可能です。
「ここで答えた期間は、絶対に働かなきゃいけない!!!!」
そんなに思い詰めて答えず、「とりあえずこのくらいかな〜」程度の感覚で回答してください。
月にどのくらい稼ぎたい?
「月にどのくらい稼ぎたい?」と言う質問は、
- 生活費が必要なフリーター・シングルマザー
- お小遣いが欲しい高校生
など、お金を稼ぎたい応募者によく聞かれます。
希望する金額が稼げないと、すぐに辞めて別のバイトを探すことが多いですから。
1ヶ月の大まかな収入は、「時給 × 出勤日数 × 平均勤務時間 = 月の収入」で計算できるので、面接官は希望する月収を確認することで、「どの程度シフトに入れてあげる必要があるか?」を逆算して考えます。
問題なくシフトに入れてあげれそうなら、特に問題はありません。
逆に、希望する収入に達するだけシフトを入れてあげられないなら、「それだけ稼ぐのは難しい」と説明して、それでも働くかどうか応募者の意思を確認します。
あなたの長所と短所は?
あなたの自己認識・考え方を知るための質問です。
長所はバイトで役立つもの、短所はバイトする上で関係ない内容を答えることが出来ればベストです。
長所の例
- 身体が強く、病気になりにくい
- 時間厳守できる
- イライラすることが少ない
- 我慢強い
- 誰とでも仲良くなれる
短所の例
- 勉強が苦手
- 集中力がない
- 寒がり・暑がり
- 退屈が嫌い
実際に回答する際は「結論 + 理由」の順番で答えるとわかりやすいです。
「長所は、身体が強く病気になりにくいことです。いまのところ高校を休んだことはなく、バイトでも体調不良で休むことはほぼないと思います。一方、短所は勉強が苦手なことです。ただ、椅子に座っていると眠くなるので、動き回るバイトなら支障はありません。」
お店を利用したことはありますか?
お店の雰囲気や客層がわかっているのか、確認する質問です。
別に利用経験がなくても構いません。正直に答えてください。
お店によっては、雰囲気や客層が合わない人もいます。
たとえば、パチンコ店なら、
- 音がうるさい
- タバコの匂いでいっぱい
です。
一度でも利用したことがあれば知っていますが、利用経験がないとわかりません。
入ってから「タバコの匂いに耐えられないので、辞めさせてください」と言われないように、予め面接で確認しているだけです。
今までにバイトの経験はありますか?
「即戦力として使えそうな経験があるか?」を確認する質問です。
正直に過去のバイト経験を答えてください。
- 高校生のとき、1年ほどコンビニで働いていました。
- アルバイトの経験はありません。
- 交通量調査など、短期のアルバイトを何度かやったことがあります。
面接官は同じようなバイト経験があれば、「教えることが少なくて済みそう」と感じますが、なくても不利になったりはしません。
ゼロからお店のやり方を覚えてもらえるので、人によっては未経験者を好む場合もあります。
学校の許可はある?(高校生)
高校生に対してされる質問です。
- 高校の許可は取っています
- 高校は許可がなくてもバイトできます
- 高校の許可は申請中です
- 高校の許可はありませんが、隠れて働きたいです
面接官はあなたの通う高校はバイトに許可が必要かどうか知っている可能性が高いです。
高校がバイト禁止でも、隠れてバイトしようとする学生は必ずいますから。
本当はバイト禁止だけど「バイトは認められています」と言うのは、嘘つきだと思われるだけので止めましょう。
それなら、「本当は禁止だけど、隠れて働きたい」と言う方がマシです。
ちなみに、バイト禁止の高校で許可をもらってなくても採用される可能性はあります。
詳しくは以下のページも参考にしてください。
あなたの趣味は?休日は何して過ごすことが多い?
単純にどんな人物なのか知るための質問です。
- 友達とゲームをしたり、カラオケに行く
- 釣りに行くことが多い
- テレビを観て過ごしている
- 本を読んだり、youtubeで動画を観る
- ライブ・コンサートに行く
- 旅行やスキーに行く
難しく考えず、好きなもの・ことを話してください。
人それぞれ好き嫌いがあるので、何と答えれば有利になる・不利になるかは面接官次第です。
ただ、自分の趣味を理解してくれない人の下で働くのも居心地が悪いと思うので、どんな趣味でも正直に話せばいいと思いますよ。
聞かれたくない質問が来た時はどう対応するか?
- バイトを短期で辞めたことはある?
- 前のバイトを辞めた理由は?
- 高校からバイト許可は取ってる?
- 部活には入ってないの?
聞かれたくない質問をされることはたまにあります。
基本的には取り越し苦労で済みますが、万が一のことを考えて返答は準備しておいたほうがいいでしょう。
返答のポイントは、嘘ではない範囲で最も悪印象の少ない理由を考えることです。
たとえば、長期バイトが想像以上にキツくて1週間で辞めた場合、キツかった点ではなく日常生活に支障が出て来たと言う観点から「夜遅くて寝不足になり、学校に遅刻したり学業に支障が出てしまった」と説明します。
そして、今回のバイトではその点が問題にならない理由もつけ加えましょう。
「こちらのバイトは、営業時間が夜の9時閉店なので帰宅が12時を超える心配がなく、問題ないと考えています」
100%嘘をつくと、突っ込まれた時にうまく返答できずバレる恐れがあります。
なので、1番大きな理由を答えて不利になりそうなら、2番目・3番目の小さな理由を事実の範囲で答えて乗り切りましょう。
準備してない質問が来た時の、対策・考え方
代表的な質問は、ここまで紹介した通りです。
しかし、実際の面接では想定してない質問が来ることも多々あります。
そうした場合の基本的な考え方を少し紹介したいと思います。
答えにくい質問は反応を見ている
- バイトを始めて、学業に支障が出てきたらどうする?
- 希望通りにシフトが組めないことがあるかもしれないけど構わない?
- 何か将来への目標はありますか?
面接官がこうした質問をする理由は、困ったり予想外の出来事に遭遇した時にどう対応するか知りたいからです。
「わかりません」「考えたことないです」と言われると素直な子だなと思いますし逆に、無難な答えをスムーズに答えれるなら、頭の回転が早く仕事が出来そうな印象を持ちます。
一番ダメなのが、変に誤魔化した回答で、突っ込んで質問するとボロが出てくるものです。
状況判断能力に欠けていて、お客様が怒っている時に火に油を注ぐ言動をしないか心配になります。
少し意地悪な質問に感じるかもしれませんが、決してあなたを落とそうと思って聞いている訳ではないです。
人は困った時に本性が出るもので、その嘘偽りない反応が見たいだけです。
うまく答えられなくても、落ちるとは限らないので気にしすぎないでください。
もし、困った質問が来たら正直に「わからない」「考えたことない」と答えるか、無難な回答が思い浮かべばそれを伝えてください。
逆質問で聞いて良いこと、悪いこと
では続いて、面接の最後に「何か質問はありますか?」と面接官から聞かれた時の対応についてです。
面接は、お店とあなたがお互いのことを知り合う場です。
お店があなたを評価するだけの機会ではありません。
あなたもお店のことを評価して、自分が働く場にふさわしいか判断する必要があります。
そのために、面接官はあなたに質問はないか聞いてくれています。
逆質問で聞くべき質問は何か?
逆質問で聞くべきことは、あなたがお店で働く上で不安だったり、気になっていることです。
よく聞かれるのは、次のような質問です。
- 交通費は出ますか?
- 合否はいつ頃出ますか?
- 扶養の範囲内で働けますか?
- シフトはどのように決まりますか?
- 髪の色や身だしなみに制限はありますか?
- 化粧はどの程度して大丈夫ですか?
- 病院に通院しているので平日に月一で休みをもらっても平気か?
- テスト期間中に休みはもらえますか?
- 勤務までにしておくことはありますか?
特に不安なことがなければ、「特にありません」でも大丈夫です。
やる気がないと思われそうで不安なら「働く上での注意点などはありますか?」等と質問してください。
バイトで多いトラブルや不満が何かわかるのでオススメです。
逆質問で聞くべきでない質問は?
逆質問で聞くべきでないのは「求人に書いてある内容」の質問です。
たとえば、
- 時給980円
- 交通費あり
と書いてあるのに、
「時給はいくらですか?」
「交通費は出ますか?」
と聞かれると、「求人を読んでないな」と思います。
もちろん、
- 時給800円〜980円
- 交通費一部支給
のように曖昧な書き方であれば、
「時給は800円〜980円とありましたが、どのように決まりますか?」
「交通費一部支給とは、どの程度支給されますか?」
と質問して構いません。
要は、求人をちゃんと読めばわかることを質問しないということです。
一方で、採用で不利になるか心配な質問、
- あああ
- 年末年始は休めますか?
- 夏休みに長期休暇をいただくことは可能ですか?
- 昇給はどれくらいでありますか?
などは、採用を優先するなら聞かない、不採用になっても働き始めてからのトラブルを避けたいなら聞いてください。
たとえば、飲食・販売系のバイトは年末年始が一番の稼ぎ時かつ人手が必要なタイミングです。
そこで出れないとなると、店長はよく思いませんし、他のバイトたちも「クソ忙しいのになんであいつは休んでるんだ」と不満に感じる可能性はあります。
そうしたトラブルになっても仕方ないと覚悟を決めているなら、質問せずに採用されて直前に休みを申し出ればいいでしょう。
逆に、そうしたトラブルを避けたいなら予め「年末年始は出れない」と伝えておいて、不採用なら仕方ない、採用されたら他のバイトにも早めに出れないと伝えて理解を得ることができます。
どちらがいい・悪いではなく、あなたがどちらを望むかです。
絶対的な答えはないので、あなたの好きな方を選んでください。
誰かの意見を聞いて決めても、誰も責任はとってくれませんから。
逆質問する数は何個くらいが良い?
特に決まりはありませんが、1〜3つくらい質問する人が多いです。
10とか20とか、質問の数が多すぎると面倒に感じる面接官もいますが、逆にやる気があり慎重な人物と評価する人もいます。
最後に
面接の質問になんて答えるかも重要ですが、面接官は内容だけではなく喋っているあなたの話し方や表情・雰囲気も見ています。
準備してきた内容を話すことに一生懸命すぎれば、感情が籠らず不自然な印象になるので気をつけてください。
一言一句まで準備する必要はなく、なんとなく言いたいことを考えておくくらいで十分です。
緊張するのは自然なことなので構いませんし、多少は敬語の使い方がおかしくても大丈夫です。
あなたらしい言葉で答えましょう。
→ バイト面接当日の流れと、事前にチェックすべき事柄(持ち物・到着時間)