アルバイトの求人を見ていると、様々なシフト制があることに気づきます。
- 希望シフト制
- シフト申告制
- 完全シフト制
- シフトは1週間ごと
「これらは一体どういう意味なのか?」
働き始めてから後悔しないよう、特徴や違いを理解しておきましょう!
このページでお話すること
シフト制とは
「そもそも、シフト性とは一体何なのか?」
シフト制とは、1日をいくつかの時間帯で分けて交代で働く勤務形態です。
働く時間帯は、基本的に同じことが多いです。
- A(10:00~14:00)
- B(14;00~18:00)
- C(18;00~22:00)
飲食店や販売店などの接客バイトで、よく使われています。
そして、この、A・B・Cの時間帯に、
- 誰が?
- どこのポジションにつくか?
記した表を「シフト表」といいます。
シフト表は、1ヶ月〜半月ごとに作成されることが多いです。
- 毎月の決められた日に、働ける日をお店に提出
- 店長(バイトリーダー)が全員の予定を調整して、シフト表を作る
- 出来上がったシフト表を見て、自分の働く日を把握する
- シフトが入っている日にお店で働く
基本的には、自分の都合のいい日・時間帯で働けます。
ただし、通常アルバイトは面接を受けて契約する際に「週に何日くらい働くか?」を相談して決めます。
シフトの希望を出すときは、その際に伝えた日数を目安に提出しましょう。
もちろん、テスト前や、実家に帰省するなどの際は、面接に伝えた日数より少ない週があっても構いません。
逆に、人数が足りない日には店長から「出れないか?」と聞かれて、最初に決めた日数より多く出ることもありますからね。
→ 【基礎】バイトのシフト管理!よくある悩みとトラブルへの対処方法!
シフト制の種類
もっとも一般的なシフト制は上述した通りですが、求人サイトを見ると他にも様々な書き方がされています。
- 自由シフト制(シフト申告制、フリーシフト制、シフト交代制)
- 固定シフト制(時間固定シフト制)
- 完全シフト制
これらは何が違うのか?簡単に紹介していきます。
自由シフト制(シフト申告制、フリーシフト制、シフト希望制)
自由シフト制は、先ほど紹介した一般的なシフト制とほぼ同じです。
「シフト申告制」や「シフト希望制」と書かれることもあります。
自由シフト制の特徴
自由シフト制の特徴は、出勤したい日の希望を提出できるという点です。
出勤したい日の希望を提出できるのは、一見当たり前のように感じるかもしれません。
しかし、そうではありません。
たとえば、「休みが欲しい日の希望(希望休)」を提出させることがあります。
「まだ予定のない日はバイトが出来るってこと」
そういう認識で、スケジュールが組まれるのです。
このパターンは、心理的に多くの休みを取りにくいお店が多いため、
- 時間の都合上、バイトに入れるか微妙な日
- 約束があるんだけど、日時がハッキリしない予定
などに、困ります。
一方、自由シフト性と明記してあれば、そうした心配はありません。
確実にバイトが出来る日だけシフト希望を出すことが出来ます。
シフト制の中でも、スケジュール管理がしやすいシステムです。
ちなみに、最初に「自由」とついているのは後ほど紹介する、
- 固定シフト制
- 完全シフト制
と区別するためです。
次は、その固定シフト制について見ていきましょう。
固定シフト制(時間固定シフト制)
固定シフト制は、曜日固定制と同じシステムです。
つまり、契約の際に働く曜日や時間帯を相談し、毎週同じ曜日(時間帯)で働く勤務形態です。
たとえば、「毎週、水曜と日曜の18:00〜22:00で働く」と決めたら、来週も、再来週も、ずーっと水曜と日曜の18:00〜22:00にバイトへ入ります。
シフト希望を提出することはありません。
もしかすると、「いつも働いている曜日に休みたい時はどうなるのか?」と心配になるかもしれませんが、早めに店長に相談すれば、代わりを探してくれるので大丈夫です。
→ 体調不良でバイトは行くべき?休む連絡のタイミングとポイント
ただ、お店によっては自分で他のバイト仲間に交渉し、交代要員を見つけるよう言われることもあります。
また、テスト前でも決まった曜日には出勤しなければいけないことが多いお店が多いです。
学生にとっては、スケジュール管理が少し大変かもしれません。
ちなみに、固定シフト制の中でも「時間固定シフト制」と書かれている場合は、働く時間帯のみが固定されています。
曜日のみの固定シフト制では13:00〜18:00でシフトが入ることもあれば、18:00〜22:00のシフトが入る可能性もあります。
それが、時間固定シフト制だと18:00〜22:00と決まっていれば、その時間帯以外にシフトが入ることはありません。
曜日も固定されているかは、お店によって異なります。
完全シフト制
続いて、完全シフト制について紹介します。
完全シフト制は、働く時間のパターン分けがないシフト制です。
先ほど、シフト制は働く日にちは変わっても、働く時間帯は同じことが多いと紹介しました。
- A 10:00~14:00
- B 14;00~18:00
- C 18;00~22:00
それが、完全シフト制になると働く時間帯も日によって異なり、昨日は①の時間帯だったけど明日は③の時間帯なんてことも出てきます。
ちなみに、働く時間帯が変われば、仕事内容が変わるお店も多いです。
たとえば、スーパーなんかだと朝は品出し中心だったり、ラストの時間帯はレジ締めや閉店作業があります。
いろいろな仕事を覚えるのが苦手な人や、毎日同じリズムで働きたい人にはあまり向かないシフト形態かもしれません。
企業によって異なる「シフト制」の意味は異なる
さて、ここまでアルバイトの求人サイトでよく見かける「シフト制」について解説してきました。
しかし、実際のところ企業によって「シフト制」という言葉の意味する内容は違います。
お店によっては、バイトの求人要項をずっと昔から使い回しており、現在の勤務形態とは違うまま求人募集が出ていることもあります。
たとえば、店長が変わって曜日固定になったのに求人では「自由シフト制」と書いてあったりです。
正確なところは電話で問い合わせるのが一番
バイトを募集している企業が「シフト制」と書いているのは、「スケジュールに融通が効きそう」とバイト探しをしている学生・フリーターに思ってもらうための方便に近いところもあります。
ここまで書いておいて何ですが、正確なところはお店に問い合わせないとわかりません。
もし、希望する条件だと採用されるか不安という方は「働いてもいいかな」と思う求人を2〜3つ選び、同時に応募するといいでしょう。
「複数採用されたらどうしよう」
と心配になるかもしれませんが、採用された後で断るのも全然ありです。
面接はお店側があなたを評価する場であると共に、あなたがお店を評価する場でもありますからね。
「やっぱり、自分では難しいかもと思ったので辞退させてください」
それで何事もなく終わります。
最後に
シフト制は、様々なバリエーションがある幅の広い言葉です。
何となく「2週間とか1ヶ月ごとに出たい日の希望を出すと、その範囲内で出勤日・時間が決まるシステム」くらいに捉えておくといいでしょう。
求人の募集要項に書けることは限られているので、詳細は面接で確認するつもりで深く考えないことをオススメします。